雲
cloud
詳細情報
筆順
構成要素
上下:あめかんむり+云
文化的背景
語源
「雨」と「云」から成る形声文字。空に浮かぶ水蒸気を意味する。「雲海」「雲行き」など天候を表す語に使われる。
象徴
雲は「雲海」「浮雲」として変幻自在を象徴する。「雲上人」として高貴な人を、「暗雲」として不吉な予兆を表す。自由と無常を意味する禅的な美意識を持つ文字。
関連する文化・場面
- 雲海に浮かぶ山
季節
季節で形が変わり、「入道雲」は夏、「いわし雲」は秋の象徴。雲の観察は季節を知る古来の知恵。
言葉・表現
四字熟語
雲散霧消
うんさんむしょう
雲や霧が消えるように跡形もなく消えること
行雲流水
こううんりゅうすい
流れに任せること
暗雲低迷
あんうんていめい
暗い雲が垂れ込めるさま
雲煙万里
うんえんばんり
果てしなく広がる雲と煙
雲泥万里
うんでいばんり
天と地ほどの差があること
雲雨巫山
うんうふざん
男女の情事
雲煙過眼
うんえんかがん
執着しないこと
雲集霧散
うんしゅうむさん
集まっては散ること
雲水行脚
うんすいあんぎゃ
雲水僧の修行の旅
閑雲野鶴
かんうんやかく
俗世を離れた自由な生活
朝雲暮雨
ちょううんぼう
男女の情事
富貴浮雲
ふうきふうん
富貴は浮雲のようにはかない
巫山雲雨
ふざんうんう
男女の情事
翻雲覆雨
ほんうんふくう
態度が定まらないこと
雲煙飛動
うんえんひどう
雲や煙が飛び動くさま
月卿雲客
げっけいうんかく
公卿と殿上人
籠鳥恋雲
ろうちょうれんうん
自由を求める心
雲消霧散
うんしょうむさん
雲や霧が消え散ること
飛竜乗雲
ひりゅうじょううん
英雄が時を得て活躍すること
雲外蒼天
うんがいそうてん
困難を乗り越えた先にある希望
ことわざ・慣用句
雲を掴むような話
くもをつかむようなはなし
漠然としてとらえどころのない話
詩歌
天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ
Poem #12 from Hyakunin Isshu
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ
Poem #36 from Hyakunin Isshu
めぐりあひて 見しやそれとも 分かぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな
Poem #57 from Hyakunin Isshu
わたの原 こぎ出でてみれば 久方の 雲ゐにまがふ 冲つ白波
Poem #76 from Hyakunin Isshu
秋風に たなびく雲の たえ間より もれ出づる月の かげのさやけさ
Poem #79 from Hyakunin Isshu